2015.09.19更新

上の奥歯を失うと、その部位の骨(上顎洞底の骨)は薄くなっていきます。特に日本人はこの上顎洞底の骨の高さが無い人が多く、このようなケースでインプラント治療を行うには、サイナスリフト(上顎洞底挙上術)という骨を増やす処置が必要となります。

 

このサイナスリフトという処置は、高度な技術と経験が必要なため、インプラントを行っているクリニックでも対応できるところは限られています。

 

そのため、他院からサイナスリフトなどの難症例の手術依頼を受ける事が多く、県外まで出張オペに入ったり、他院の患者さんに来てもらい、オペを行ったりしております。

 

一般的に、サイナスリフトが必要な上顎洞底の骨が薄いケースでは、まず、サイナスリフトをして骨を増やす(1回目のオペ)、そして約6ヶ月後骨が出来たらインプラントを埋入する(2回目のオペ) という手順を踏む2回法で行われる事が多いですが、

 

当院ではほとんどのケースで、サイナスリフトとインプラント埋入を同時に行う1回法で対応しております。

 

サイナスリフトの1回法メリットとしては、①オペが1回ですむ ②治療期間が短縮できる などがありますが、薄い骨にしっかりとインプラントを固定する高度なスキルとテクニックが必要です。そのため、「1回法で行ってほしい」という他院の先生からの依頼が多いです。

 

今回の患者様は市内の先生からのサイナスリフトの手術依頼でいらっしゃいました。

 

 

■ 術前のパノラマレントゲン写真

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上の写真の赤丸のところは骨の厚みが1~3mmしかありません。

ここに骨を増やす手術を同時に行います。

 

■ OPE前にはパソコンソフトによるシミュレーションを行います

あ

 

■ 術後のパノラマレントゲン写真

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骨を増やす処置を行い、2本のインプラントが埋入されました。

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