2015.01.17更新

さて、前回のブログ「根の治療のはなし①」 では、

 

 

歯を残していくためには

しっかりとした根の治療」が大事になってきます。

 

というお話をさせていただきました。

 

 

 

 

根の治療で大切なことは、たくさんありますが、

 

根の中が無菌的状態に限りなく近づいていたか

緊密にお薬を詰められているか

 

この二つがなにより大切です!

 

 

 

我々歯科医師は、

あらゆる器具・薬剤を用いて、細菌や感染組織を除去します。

そして、その状態を保つために、緊密にお薬を詰めていきます。

歯科用顕微鏡を使いながら治療を進めていくことも多いです。

 

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今回は、根の治療を行ったレントゲン写真

治療前・治療後を いくつか比較してみたいと思います。

 

 

 

術前① 奥から2本目の根の治療がやや不十分です

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 術後① 奥から2本目の根に 緊密にお薬を詰めました

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術前② 前歯2本の根の治療が不十分です

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術後② 前歯2本の根の治療が無事に終わりました

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 術前③ 奥歯の根の治療が不十分です

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術後③ 痛みもなくなり、無事に治療が終わりました

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上の症例はあくまで一部に過ぎません。

 

 

 

不幸にも悪くなってしまった歯・・・ 

根の治療が必要になったときに、しっかり治療をしないと、あとあと困るのは治療したはずの歯・・・ なんてことになりかねません。

 

 

 

 

※ 緊密に根管充填しなかった場合のリスク

根の中を無菌的な状態に近づけたとしても、細菌の増殖するスペースを残していると、数年経ったあとに「根尖性歯周炎」になってしまう可能性が高まります。

 

 

※ 根の治療が必要な歯を放置しておくと… 

「根尖性歯周炎」は、時に慢性化をたどることも多く、症状がでにくい場合があります。そのため、放置してしまう方が多いのが実情です。

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「根尖性歯周炎」を放置しておくと、さらに膿が増殖して周囲の骨が溶けていくだけでなく、結果として難治性になっていきます。最悪の場合、治療しても痛みが引かず、やむなく抜歯になってしまうこともあるんです。

 

 

 

 

「ちょっとしみる…」

「噛んだときに痛い…」

「重い感じがする…」

 

思い当たるふしはありませんか?

歯に感じた違和感は、体がSOSを知らせてくれているサインです。

 

忙しくて歯医者にいく時間がもてない!なんて方も多いと思いますが、小さな違和感のうちに治療していれば、早期治療で終わる可能性が高まります。

体のサインを見て見ぬふりをしないでくださいね ^^

 

 

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