「奥歯が2本なくなってしまったけれど、治療費はどのくらいかかるのだろう？」「インプラントが良いと聞くけど、高額なイメージがあるし、本当に自分に必要なのか分からない…」失った歯を補う治療法としてインプラントが注目されていますが、特に「奥歯2本」となると、費用や治療内容について具体的な情報が少なく、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
奥歯は食事をする上で非常に重要な役割を担っており、失ったまま放置すると、見た目だけでなく、噛み合わせの悪化や他の歯への負担増、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、奥歯を2本失った場合のインプラント治療に焦点を当て、その費用相場や内訳、他の治療法との比較、そして後悔しないためのクリニック選びのポイントまで、皆様が知りたい情報を分かりやすく解説します。
費用面での不安を解消し、ご自身にとって最適な治療法を見つけるための一助となれば幸いです。

目次

01.奥歯を2本失うとどうなる？放置が招く意外なリスク
02.奥歯2本を補う選択肢：インプラント・ブリッジ・入れ歯を徹底比較
03.奥歯2本のインプラント費用、その内訳と総額
04.なぜインプラント？奥歯2本にこそ最適な5つの理由
05.エス歯科クリニックが選ばれる理由
06.エス歯科クリニックの奥歯2本インプラント治療の流れ
07.奥歯2本のインプラント費用に関するよくある質問

奥歯を2本失うとどうなる？放置が招く意外なリスク

「奥歯がないくらい、大したことないのでは？」と思われるかもしれませんが、実は奥歯を2本失うことは、お口の中だけでなく全身に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

噛む力が大幅に低下する

奥歯は、食べ物をすり潰すという重要な役割を担っています。
特に大臼歯は噛む力が最も強く、食事の効率に大きく関わっています。
奥歯が2本なくなると、噛む力が大幅に低下し、硬いものや繊維質の多いものが食べにくくなります。
これにより、柔らかいものばかり選ぶようになり、栄養バランスが偏ったり、食事の楽しみが減ったりする可能性があります。

残っている歯への負担が増える

失った歯の機能を補おうとして、無意識のうちに残っている歯、特に前歯や隣の歯に過剰な負担がかかります。
これにより、健康な歯が欠けたり、すり減ったり、揺れやすくなったりするリスクが高まります。

歯並び・噛み合わせが悪くなる

歯は互いに支え合って並んでいます。
奥歯がなくなると、そのスペースに向かって隣の歯が倒れ込んできたり、噛み合う相手の歯が伸びてきたりして、全体の歯並びや噛み合わせが徐々に乱れていきます。
噛み合わせの悪化は、顎関節症（顎の痛み、口が開けにくいなど）や頭痛・肩こりの原因になることもあります。

顔の輪郭が変わる（老けて見える）

歯を失うと、その部分の顎の骨は刺激がなくなるため、徐々に痩せていきます。（骨吸収）
奥歯を支えていた骨が痩せると、頬がこけて見えたり、口元のしわが深くなったりして、実年齢より老けた印象を与えてしまうことがあります。

消化器官への負担が増える

奥歯で十分に食べ物をすり潰せないまま飲み込むことが増えると、胃や腸などの消化器官に負担がかかります。
これが長期的に続くと、消化不良や胃腸の不調につながる可能性も指摘されています。

このように、奥歯を2本失った状態を放置することは、見た目だけの問題ではなく、口腔内全体のバランスを崩し、全身の健康にも影響を与えかねません。
早期に適切な治療を受けることが、将来の健康を守るために非常に重要です。

奥歯2本を補う選択肢：インプラント・ブリッジ・入れ歯を徹底比較

失った奥歯を2本補う治療法には、主に「インプラント」「ブリッジ」「部分入れ歯」の3つの選択肢があります。
それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあり、費用や治療期間、使い心地などが異なります。
ご自身に合った治療法を選ぶために、それぞれの特徴を比較してみましょう。

インプラント

治療方法
顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着

隣接歯への影響
ない（健康な歯を削らない）

噛む力
天然歯に近い（約90%以上回復）

見た目
自然で美しい

違和感
ほとんどない

顎の骨への影響
骨が痩せるのを防ぐ

寿命（目安）
10年以上（メンテナンス次第で半永久的）

治療期間
長い（3ヶ月～1年程度）

費用（目安）
高額（自由診療）

メンテナンス
天然歯同様のケア＋定期検診が必須

保険適用
原則適用外

インプラントのメリット・デメリット

メリット

・天然歯のようにしっかり噛める
・見た目が自然で美しい
・隣の健康な歯を削る必要がない
・顎の骨が痩せるのを防ぐ効果がある
・適切なケアで長期間使用できる

デメリット

・外科手術が必要
・治療期間が比較的長い
・費用が高額（自由診療）
・全身状態や骨の状態によっては適用できない場合がある

ブリッジ

治療方法
隣の歯を削って土台にし、連結した人工歯を被せる

隣接歯への影響
ある（健康な歯を削る必要がある）

噛む力
比較的よく噛める（天然歯の約70%）

見た目
素材によっては自然（保険適用は金属の場合も）

違和感
ほとんどない（固定式）

顎の骨への影響
歯がない部分の骨は痩せる

寿命（目安）
7～10年程度

治療期間
短い（1～2ヶ月程度）

費用（目安）
中程度（保険適用可）

メンテナンス
丁寧な清掃が必要

保険適用
適用可

ブリッジのメリット・デメリット

メリット

・固定式で比較的よく噛める
・治療期間が短い
・保険適用が可能

デメリット

・支台にするために健康な歯を削る必要がある（削った歯は虫歯になりやすくなる）
・支台歯に負担がかかる
・歯がない部分の骨は痩せていく
・連結部分の清掃が難しく、虫歯や歯周病のリスクがある
・奥歯2本連続欠損の場合や一番奥の歯（第二大臼歯）がない場合は、保険適用のブリッジができない、または適用できても支台歯への負担が大きすぎるため推奨されないケースが多い

部分入れ歯

治療方法
周囲の歯に金属のバネなどをかけて固定する取り外し式の装置

隣接歯への影響
ある（バネをかける歯に負担がかかる）

噛む力
弱い（天然歯の20～30%）

見た目
バネが見える場合がある、人工的に見えやすい

違和感
異物感がある場合がある

顎の骨への影響
歯がない部分の骨が痩せやすい

寿命（目安）
4～8年程度（調整・作り直しが必要）

治療期間
短い（1～2ヶ月程度）

費用（目安）
低額（保険適用可）

メンテナンス
毎日の着脱・清掃が必要

保険適用
適用可

部分入れ歯のメリット・デメリット

メリット

・健康な歯をほとんど削らない（バネをかける部分をわずかに削る場合あり）
・治療期間が短い
・保険適用で安価に作製できる
・取り外して清掃できる

デメリット

・噛む力が弱い
・装着時に違和感や異物感を感じやすい
・金属のバネが見える場合があり、審美性に劣る
・バネをかける歯に負担がかかる
・食べ物が挟まりやすい
・顎の骨が痩せやすい

奥歯2本の場合の最適な選択肢は？

奥歯が2本連続して失われている場合、ブリッジは構造的に無理が生じやすく、支える歯への負担が過大になるリスクがあります。
また、保険適用のブリッジができないケースも多くなります。
部分入れ歯は噛む力の回復が不十分で、違和感も大きくなりがちです。
そのため、失った奥歯2本に対しては、周囲の歯に負担をかけず、しっかりと噛む機能を回復でき、長期的な安定性も期待できるインプラント治療が、多くの場合で最も優れた選択肢となります。

奥歯2本のインプラント費用、その内訳と総額

インプラント治療を検討する上で、最も気になるのが費用ではないでしょうか。
インプラントは原則として保険適用外の自由診療となるため、治療費は全額自己負担となり、比較的高額になります。

奥歯2本インプラントの費用相場

日本におけるインプラント1本あたりの費用相場は、一般的に30万円～50万円程度といわれています。
したがって、奥歯2本の場合は、単純計算で60万円～100万円程度が目安となります。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、費用は様々な要因によって変動します。

費用の内訳：何にいくらかかるのか？

インプラント治療の総費用は、いくつかの項目から構成されています。
クリニックによっては「総額表示」の場合と、「項目ごと」の場合がありますので、見積もり時には内訳をしっかり確認することが重要です。

相談・検査・診断料（約1.5万円～5万円）

治療前のカウンセリング、レントゲン撮影、そしてインプラント治療には必須となるCT撮影などの費用です。
CT撮影は、顎の骨の量や神経・血管の位置を正確に把握し、安全な手術計画を立てるために不可欠です。

インプラント埋入手術費用（1本あたり約15万円～35万円）

インプラント体（人工歯根）を顎の骨に埋め込む手術の技術料と、インプラント本体（フィクスチャー、アバットメント）の部品代が含まれます。
使用するインプラントメーカー（ブランド）によっても価格が異なります。

上部構造（被せ物）費用（1本あたり約8万円～20万円）

インプラントの上に取り付ける人工歯（クラウン）の費用です。
奥歯の場合、強度と審美性のバランスが重要になります。
素材（ジルコニア、セラミック、ハイブリッドセラミックなど）によって費用が大きく変わります。

追加処置費用（必要な場合）

骨造成手術（約3万円～16.5万円以上）
インプラントを埋め込むのに十分な骨の量がない場合に行われる処置です。
GBR法やサイナスリフトなど、方法や範囲によって費用は異なります。

静脈内鎮静法（約6万円～12万円以上）
手術への不安が強い場合に、リラックスした状態で治療を受けられる麻酔法です。
麻酔科医の立ち会いが必要な場合もあります。

仮歯費用
最終的な被せ物が入るまでの期間に使用する仮の歯の費用です。

なぜクリニックによって費用が違うのか？

同じインプラント治療でも、クリニックによって費用に差があるのはなぜでしょうか。
主な理由としては、以下の点が挙げられます。

使用するインプラントメーカーの違い

実績豊富で高品質なメーカー（ストローマン、ノーベルバイオケアなど）の製品は比較的高価です。

上部構造（被せ物）の素材の違い

耐久性や審美性に優れた素材（ジルコニア、高品質セラミック）は高価になります。

設備投資

CT、マイクロスコープ、専用オペ室、ナビゲーションシステム（Xガイドなど）といった高度な設備を導入しているクリニックは、その分費用が高くなる傾向があります。

技術料・経験値

経験豊富な専門医や指導医レベルの歯科医師が執刀する場合、技術料が高く設定されることがあります。

保証期間・内容

長期保証を提供している場合、その費用が含まれていることがあります。

立地

都心部や駅近など、立地条件の良いクリニックは家賃などのコストが反映される場合があります。

費用だけで選ぶことのリスク

費用が安いことには、それなりの理由がある場合も少なくありません。
安価なインプラントメーカーの使用、設備の不備、経験の浅い医師による施術などは、治療の失敗や感染、神経損傷、インプラント周囲炎などの長期的なトラブルにつながるリスクを高める可能性があります。
インプラントは長期的に使用するものですので、単純な価格比較だけでなく、安全性、技術力、設備、保証などを総合的に評価してクリニックを選ぶことが非常に重要です。

なぜインプラント？奥歯2本にこそ最適な5つの理由

ブリッジや入れ歯という選択肢もある中で、なぜ奥歯2本の治療にインプラントが特に推奨されるのでしょうか？
その主な理由を5つご紹介します。

1. 抜群の咀嚼力で、食事が楽しめる！

奥歯は食べ物をすり潰す主役です。
インプラントは顎の骨と直接結合するため、天然歯とほぼ同じ力（90%以上）でしっかりと噛むことができます。
硬いおせんべいやステーキ、粘着性のあるお餅なども、以前のように気にせず楽しめるようになります。
ブリッジ（約70%）や入れ歯（20～30%）と比較して、その差は歴然です。
食事は生活の質（QOL）に直結する重要な要素であり、インプラントによる咀嚼機能の回復は、日々の満足度を大きく向上させます。

2. 隣の健康な歯を守れる！

ブリッジ治療では、失った歯の両隣にある健康な歯を大きく削る必要があります。
一度削った歯は元に戻せず、虫歯や歯周病のリスクが高まり、歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
また、部分入れ歯も、バネをかける歯に負担がかかり、その歯が揺れたり抜けたりする原因になることがあります。
インプラントは、失った部分だけで完結する治療法なので、周囲の健康な歯に一切ダメージを与えません。
長期的に見て、他の歯を守ることにつながるのです。

3. 見た目が自然で美しい！

インプラントの上部構造（被せ物）には、セラミックやジルコニアなど、天然歯に近い色調や透明感を再現できる高品質な素材が使用されます。
歯茎から自然に歯が生えているように見えるため、口を開けても治療したことが分かりにくく、審美性に非常に優れています。
奥歯であっても、笑った時などに見えることがあるため、自然な見た目は精神的な満足感にもつながります。

4. 顎の骨が痩せるのを防げる！

歯を失うと、その部分の顎の骨は噛む刺激を受けなくなるため、徐々に痩せていってしまいます。（骨吸収）
ブリッジや入れ歯では、この骨吸収を防ぐことはできません。
骨が痩せると、顔の輪郭が変わったり、将来的に入れ歯が合わなくなったりする原因になります。
インプラントは、人工歯根が直接顎の骨に埋め込まれ、噛む力を骨に伝えるため、天然歯と同じように骨の吸収を防ぐ効果が期待できます。

5. 適切なケアで長持ちする！

インプラント自体は虫歯になりませんが、インプラント周囲炎という歯周病に似た病気のリスクがあります。
これを防ぐためには、毎日の丁寧なセルフケアと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケア（メンテナンス）が不可欠です。
このケアを継続すれば、インプラントは10年以上の長期にわたって安定して機能することが多くの研究で示されており、中には生涯使い続けられるケースもあります。
ブリッジ（約7～10年）や入れ歯（約4～8年）の平均寿命と比較しても、インプラントは長期的な耐久性に優れています。
初期費用は高額ですが、再治療のリスクや他の歯への影響を考えると、長期的な視点では経済的な選択肢となり得るのです。
これらの理由から、特に噛む機能への要求が高く、周囲の歯への影響も大きい「奥歯2本」の欠損に対して、インプラントは非常に優れた治療法といえます。

エス歯科クリニックが選ばれる理由

奥歯2本のインプラント治療は、高い専門性と精密な技術が求められる治療です。
クリニック選びは、治療の成否、そして長期的な満足度を左右する最も重要な要素といっても過言ではありません。
では、なぜ多くの方がエス歯科クリニックを選ばれるのでしょうか？ その理由をご紹介します。

世界水準の知識と技術に基づいた、安心・安全な治療

池院長は、国内最高峰の歯科教育機関である国立東京医科歯科大学を卒業後、世界的に著名な米国ロマリンダ大学のインプラントプログラムを修了するなど、常に最新の知識と技術の研鑽に努めてまいりました。
これらの豊富な学術的背景と臨床経験に基づき、科学的根拠（エビデンス）を重視した、安全で質の高いインプラント治療を提供します。
他院で治療が難しいと診断された方や、より専門的な意見をお求めの方のセカンドオピニオンも積極的に受け付けておりますので、安心してご相談ください。

難症例への対応力：他院で断られた方もご相談ください

「骨が足りない」といった理由で他院でインプラント治療を断られた経験はありませんか？
エス歯科クリニックでは、骨造成（GBR法、サイナスリフトなど）や再生療法といった高度な技術にも対応しており、難症例とされるケースでもインプラント治療を実現できる可能性があります。
豊富な経験と実績に基づき、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療計画をご提案します。

先進設備による精密・安全な治療

より安全で精密な治療を実現するために、エス歯科クリニックでは最新の設備を積極的に導入しています。

歯科用CT

顎の骨の構造や神経・血管の位置を3次元的に正確に把握し、手術のリスク（特に神経損傷など）を最小限に抑えます。
これは安全なインプラント治療の必須条件です。

Xガイド（ナビゲーションシステム）

手術中にインプラントを埋め込む位置や角度をリアルタイムでナビゲーションし、計画通りの位置へミリ単位の精度での埋入を可能にします。
これにより、周囲の組織へのダメージを減らし、より安全で確実な手術を実現します。

専用オペ室

衛生管理が徹底された専用の手術室で、感染リスクを低減し、安全な環境で手術を行います。

痛みに配慮した快適な治療環境

「手術が怖い」「痛いのは苦手」という方でも安心して治療を受けていただけるよう、痛みを最小限に抑える工夫をしています。

丁寧な麻酔

表面麻酔や極細の注射針を使用し、麻酔注射時の痛みを軽減します。

静脈内鎮静法

麻酔科専門医が在籍しており、点滴で鎮静剤を投与することで、うたた寝をしているようなリラックスした状態で手術を受けることができます。
歯科恐怖症の方にもおすすめです。

最長15年の長期保証と充実のアフターケア

エス歯科クリニックでは、インプラント治療に最長15年という長期の保証制度を設けています。
これは、治療の品質に対する自信の表れです。
また、治療完了後もインプラントを長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが不可欠です。
当院では、専門の歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを提供し、患者様のお口の健康を長期的にサポートします。

専門コーディネーターによる安心サポート

インプラント治療は専門的な内容が多く、不安や疑問を感じることもあるかと思います。
エス歯科クリニックでは、専門のインプラントコーディネーターが在籍しており、治療計画や費用、期間などについて、分かりやすく丁寧にご説明します。
患者様が安心して治療に臨めるよう、きめ細やかなサポートを提供します。

エス歯科クリニックは、高い専門性、先進技術、充実したサポート体制、そして何よりも患者様一人ひとりに寄り添う姿勢で、皆様の「しっかり噛める喜び」と「美しい笑顔」を取り戻すお手伝いをいたします。
奥歯2本のインプラントでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

エス歯科クリニックの奥歯2本インプラント治療の流れ

エス歯科クリニックでは、患者様に安心して治療を受けていただくために、カウンセリングからアフターケアまで、丁寧で分かりやすいステップで治療を進めてまいります。
奥歯2本のインプラント治療の一般的な流れをご紹介します。

STEP1：初回カウンセリング（無料）

まず、患者様のお悩みやご希望（「しっかり噛みたい」「見た目を自然にしたい」など）を詳しくお伺いします。
インプラント治療の概要、メリット・デメリット、おおよその期間や費用についてもご説明いたします。
疑問や不安な点は、専門のインプラントコーディネーターまたは歯科医師が丁寧にお答えしますので、何でもお気軽にご質問ください。

STEP2：精密検査・診断

正確な治療計画を立てるために、口腔内全体の詳細な検査を行います。

口腔内診査

虫歯や歯周病のチェック、噛み合わせの確認などを行います。

レントゲン撮影

口腔内全体のパノラマレントゲンを撮影します。

歯科用CT撮影

インプラント治療には必須の検査です。
顎の骨の量や質、神経・血管の位置などを3次元的に詳細に把握し、安全な手術計画を立てます。

歯周病検査

歯周ポケットの深さなどを測定し、歯周病の進行度を確認します。

口腔内写真撮影・歯型採り（または口腔内スキャン）

現在の状態を記録し、治療計画やシミュレーションに役立てます。

STEP3：治療計画のご提案・ご説明

精密検査の結果をもとに、歯科医師が患者様一人ひとりに合わせた最適な治療計画を作成し、詳しくご説明します。
・具体的な手術方法（1回法/2回法など）
・骨造成などの追加処置の必要性
・使用するインプラントの種類（当院ではノーベル・バイオケア、ストローマンなど実績あるメーカーを採用）
・上部構造（被せ物）の素材の選択肢
・治療にかかる期間の見通し
・詳細な費用のお見積もり
・起こりうるリスクや注意点（インプラント周囲炎、神経損傷の可能性など）

すべての内容にご納得いただけましたら、治療を開始します。（インフォームド・コンセント）

STEP4：術前処置（必要な場合）

インプラント手術を安全かつ確実に行うために、事前に虫歯や歯周病の治療が必要な場合があります。
口腔内の衛生状態を整えることも重要です。

STEP5：インプラント埋入手術

清潔な専用オペ室にて、局所麻酔または静脈内鎮静法（ご希望に応じて、麻酔科専門医が担当）のもと、手術を行います。
歯肉を切開し、顎の骨にインプラントを埋め込むための穴を形成します。
Xガイドなどのナビゲーションシステムを使用し、計画通り正確な位置・角度にインプラント体を埋入します。
歯肉を縫合して手術は完了です。（2回法の場合）
手術時間は、埋入する本数や骨の状態にもよりますが、通常1～3時間程度です。
術後は、痛み止めや抗生剤を処方し、注意事項をご説明します。

STEP6：治癒期間（オッセオインテグレーション）

インプラント体と顎の骨がしっかりと結合（オッセオインテグレーション）するのを待ちます。
この期間は、骨の状態や部位によって異なりますが、一般的に2ヶ月～6ヶ月程度です。
この間、必要に応じて仮歯を使用します。

STEP7：上部構造の型取り

最終的な上部構造（被せ物）を作製するための精密な型取り（または口腔内スキャン）を行います。

STEP8：上部構造（人工歯）の装着・噛み合わせ調整

歯科技工士が精密に作製した上部構造をアバットメントに装着します。
色や形、噛み合わせを入念に調整し、自然で快適な状態に仕上げて治療完了となります。

STEP9：アフターケア・定期メンテナンス

インプラントを長持ちさせるためには、治療後のメンテナンスが非常に重要です。
ご自宅での丁寧なセルフケアに加え、3ヶ月～6ヶ月に一度の定期検診をお受けいただきます。
検診では、インプラントの状態、噛み合わせ、周囲の歯茎のチェック（インプラント周囲炎の早期発見のため）、専門的なクリーニングなどを行います。
エス歯科クリニックでは、最長15年の保証制度を適用するために、この定期メンテナンスの受診をお願いしております。

これが、エス歯科クリニックでの奥歯2本インプラント治療の大まかな流れです。
患者様一人ひとりの状態に合わせて、最適なプロセスで治療を進めてまいります。

奥歯2本のインプラント費用に関するよくある質問

Q1. 奥歯2本のインプラント費用は、総額でいくらくらいかかりますか？
A1. あくまで一般的な目安ですが、エス歯科クリニックの場合、相談・検査・診断料、インプラント埋入手術費用（インプラント体＋アバットメント含む）、上部構造（被せ物）費用を合わせて、使用するインプラントや上部構造の種類によりますが、1本あたり約40万円台からとなります。
したがって、奥歯2本の場合は約80万円台からが総額の目安となります。
正確な費用は、精密検査後の治療計画説明の際に、詳細な見積書にてご提示いたします。

Q2. なぜインプラント治療はそんなに高額なのですか？
A2. インプラント治療が高額になる主な理由は以下の通りです。
自由診療であること
健康保険が適用されないため、全額自己負担となります。

高度な技術と専門性
 外科手術を伴い、歯科医師には高度な知識、技術、経験が求められます。

高品質な材料費
インプラント本体（チタン製など）や上部構造（セラミック、ジルコニアなど）は、生体親和性や耐久性に優れた高価な材料で作られています。

先進的な設備投資
安全で精密な治療を行うためのCT装置、専用オペ室、滅菌システム、ナビゲーションシステムなどの設備投資が必要です。

長期保証
長期間の保証を提供する場合、そのコストも含まれることがあります。

Q3. 費用を少しでも抑える方法はありますか？
A3. 以下の方法で負担を軽減できる可能性があります。

医療費控除の活用
インプラント治療費は医療費控除の対象となります。
確定申告を行うことで、所得税や住民税の一部が還付・減額される可能性があります。

デンタルローンの利用
歯科治療専用のローンを利用することで、月々の負担を抑えながら分割払いが可能です。
金利が比較的低い場合が多く、長期の返済プランも選択できます。
エス歯科クリニックでもデンタルローンに関する情報提供を行っております。

支払い方法の相談
クレジットカードでの分割払いやボーナス払いに対応している場合もあります。
エス歯科クリニックでは現金、クレジットカード、PayPayに対応しています。

Q4. 保険適用のインプラント治療は受けられますか？
A4. インプラント治療が保険適用となるのは、ごく限られた特殊なケースのみです。
具体的には、腫瘍や事故などで顎の骨を広範囲に失った場合や特定の先天性疾患により多くの歯がない場合など、非常に厳しい条件があります。
また、治療を受けられる医療機関も大学病院など特定の施設に限られます。
一般的な虫歯や歯周病で歯を失った場合のインプラント治療は、保険適用外となります。

Q5. 2本同時に手術すると費用は安くなりますか？
A5. インプラントの本数が増えることで、1本あたりの単価が多少割引になるプランを用意しているクリニックもありますが、必ずしも大幅に安くなるとは限りません。
ただし、手術を一度にまとめることで、麻酔費用（特に静脈内鎮静法など）や手術準備費用、通院回数などが効率化され、結果的に総額や患者様の負担が軽減される可能性はあります。
エス歯科クリニックでは、静脈内鎮静法の費用がブロック数（範囲）に応じて設定されており、広範囲を一度に行う方が割安になる場合があります。
詳細はお見積もりの際にご確認ください。

Q6. 見積もり以外に追加費用が発生することはありますか？
A6. エス歯科クリニックでは、治療開始前に詳細な内訳を記載した見積書をご提示し、原則として見積もり以上の費用はいただきません。
ただし、治療計画にない予期せぬ処置（例：手術中に想定以上の骨造成が必要になった場合など）が発生した場合は、必ず事前にご説明し、ご納得いただいた上で進めます。
また、治療完了後の定期メンテナンス費用は、通常、治療費総額とは別途必要になります。

Q7. 上部構造（被せ物）の素材によって費用はどのくらい変わりますか？
A7. 上部構造の素材は、費用を左右する大きな要因の一つです。
一般的に、強度と審美性を両立するジルコニアや高品質なセラミックは比較的高価になります。
エス歯科クリニックの例では、ジルコニアクラウン（レイヤリング）が1本165,000円、さらに審美性を高めたマイクロプレミアムジルコニア（マイクロスコープ使用）が1本220,000円となっています。
素材によって見た目の自然さ、強度、耐久性が異なりますので、ご予算とご希望に合わせて最適なものを選びましょう。

Q8. 骨造成が必要な場合、費用はどのくらい追加になりますか？
A8. 骨造成が必要な場合、その術式や範囲によって追加費用が発生します。
エス歯科クリニックの料金例では、サイナスリフト（上顎の骨を増やす手術）の場合、片顎で220,000円～330,000円（インプラント2本以下か3本以上かで変動）となっています。
GBR法など他の骨造成術も別途費用がかかります。
骨造成が必要かどうか、またどのくらいの費用がかかるかは、CT検査の結果に基づいて診断し、治療計画の際にご説明します。

Q9. 治療費の支払いタイミングはいつですか？
A9. 支払いタイミングはクリニックによって異なります。
一般的には、検査・診断時、手術時、上部構造装着時など、治療の段階ごとに支払いが発生する場合や契約時に総額の一部（または全額）を支払う場合があります。
デンタルローンを利用する場合は、ローン会社の規定に基づきます。
エス歯科クリニックでの具体的な支払いタイミングについては、カウンセリング時やお見積もり提示の際にご確認ください。

Q10. 手術後、いつから普通の食事ができますか？
A10. 手術当日は麻酔の影響や出血があるため、流動食や柔らかいものを中心にしてください。
翌日以降、痛みや腫れが落ち着くにつれて、徐々に普段の食事に戻していきますが、インプラント部位で硬いものを噛むのは、最終的な被せ物が入るまで（数ヶ月間）は避けるのが一般的です。
具体的な食事の注意点については、術後に詳しくご説明します。

Q11. 手術後、仕事はいつからできますか？
A11. デスクワークなど身体的な負担の少ないお仕事であれば、手術翌日から復帰可能な場合もありますが、腫れや痛みが気になる可能性はあります。
力仕事や会話が多いお仕事の場合は、2～3日、あるいは腫れが引くまで（1週間程度）お休みを取ることをおすすめします。
静脈内鎮静法を受けた場合は、当日の運転や機械操作はできません。
ご自身の体調と仕事内容に合わせて、担当医にご相談ください。