2017.04.06更新

数年前に治療した左上の歯に、噛むたびに強い痛みがあるとのことでした。すでに根の治療がされており、金属の大きな被せものが入っていました。

 

全体のレントゲンです。

赤〇の部分には、歯根の先端に透過像(膿が溜まって骨が溶けている様子)が確認できます。

あ

 

 

拡大したレントゲンです。

膿はかなり大きく、広範囲に歯を支えている骨が溶けています。

 あ

 

 

被せものと古い薬を丁寧に除去した後のレントゲンです。 

根の内部はかなり汚れていました。黒い影が確認できます。

 あ

 

 

 

マイクロスコープ下で確認したところ、歯に亀裂は入っていない様子でした。複雑な根の形をした歯の場合、三次元的に膿の位置を把握するためにCTを撮影します。これにより、痛みの原因をさらに詳しく特定することが可能です。

 

CT画像から、三本の根の通り道の先のすべてに膿が溜まっていて、歯を支えている骨の上部の空洞(上顎洞)の粘膜も大きく腫れている様子が確認できます。

 あ

 

 

 

マイクロスコープ下で感染物を取り除き、可能な限り根の内部を無菌化していきます。薬を詰め終わったあとのレントゲン画像です。痛みはなくなりましたが、たまに噛むと違和感があるとのことでした。 

 あ

 

 

  

術後、4か月。完全に違和感が無くなったとのことで、確認のためにCTを撮影しました。

 あ

 

  

粘膜の腫れもしっかり治っており、良好な経過をたどっています。

 

歯科医師 池

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